激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 パカッと開けると、自然と頬が緩む。
 缶の中には、カラフルな金平糖がいっぱいに詰まっていた。
「わぁ~っ! もしかしてこれ、この間のアメちゃんのお店のやつ?」
「ああ、気に入ったみたいだったからな。本当は、励まそうと思って買っといたんだが、急な式典参加や今回の長距離飛行訓練やらですっかり渡しそびれちまってたんだ」
「励まそうと?」
「モッツァー皇国から戻ってきてからこっち、相棒のドラゴン殿が不在でずっと元気がなかっただろう? 罰掃除でブラシ片手にしょんぼり肩を落として歩いてるのが気になってな。なんとか元気づけてやりたいと思ったんだが……まぁ、ドラゴン殿が戻って来た今となっちゃ、あんまり意味がないかもしれないけどな」
 小首を傾げる私に、ユルグさんはちょっと気恥ずかしそうに早口で告げた。
「そんなことないよ! スカーレットのいるいないに関わらず、こんなに可愛い贈り物が嬉しくないわけない! それに、このキャンディはもちろんだけど、これを用意してくれたユルグさんの優しい気持ちはもっと嬉しい! ありがとう!」
「そうか」
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