激おこ転生幼女のモフモフ無双!
「……いいや、信じているさ。むしろ、これ以上ないくらいしっくりきた」
 え? 一瞬の間を置いて返された彼の言葉に驚いて、頬の空気がぺしゃりと抜ける。
 ポカンとして見上げる私にフレディはふわりと微笑んで、頭に置いていた大きな手を引いた。
「さぁ、もう夜も遅い。今日はここまでにしよう」
 遠ざかっていく温もりを、ほんの少し名残惜しいと感じた。
 ……へんなの。子供部屋に戻れば、フレディの手のひらよりもっとぬくぬくのモフモフたちが私を待ってくれてるのに。
「う、うん。それじゃフレディ、私、もう行くね。たぶん近々に、この屋敷にモフモフの仲間たちが集結すると思うわ」
「おやすみフローラ。わざわざ伝えに来てくれて、ありがとう。君の友のドラゴン殿にも、どうか俺からの礼を伝えておいてくれ」
「はーい。おやすみなさい」
 そうして逸る心で戻った子供部屋で、私は最強に可愛すぎる光景を目の当たりにする。
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