激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 な、なっ、なんじゃこら――っ!? なんと、二匹のドラゴンが絨毯敷きの床上で一緒にまるっと寝転がり、特大の毛玉のような集合体になっているではないか――!
 グハァッ! 図らずとも、これは可愛さの暴力……!!
 悶絶物の可愛らしさに、全身が激しく震え、体温は急上昇。息もハァハァとあがった。
《フローラおかえりなさ……って、そんなに震えてどうしたの!? ……あ! もしかして、窓をくり貫いてしまったから部屋が寒いのね!? なんて可哀想に……さぁ、早くここに来て!》
 ……寒い? いいや。間違いなく全身は、燃え立つように熱い。しかし、千載一遇のこのチャンスを、逃がす道理はない――!!
 う゛っ、う゛う゛っっ……。ボディーに可愛さのブローを食らった私は、ダウン寸前のボクサーのごとく、よろり、よろりと震える足で、必死にスカーレットが示す《ここ》を目指す。
 ……飛び込まなくてもわかる。ソコは、私を悶絶と鼻血ブーへと導くモフモフの楽園――!!
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