ラグジュアリーシンデレラ
振り返ると、留美子さんが立っていた。

「あっ、これは……」

「どこかに持って行くの?ウケる。」

「ははは。」

こんな時は、笑って誤魔化せ。

「私もお弁当持って来てるんだ。一緒に食べよう。」

そしてまさかの、お弁当派!

これはまずい!

持っていけない!


ちらっと社長室を見ると、林人さんが頬杖をついて待っている。

待って!留美子さんに捕まっていて!

「早く、休憩室に行こう。ここの休憩室、結構綺麗だよ。」

「さ、先に行っててください。すぐ行きます。」

「うん。じゃあ、待ってる。」

そして留美子さんは、なぜか椅子に座った。

余計、持っていけないよ!

「あの……実は……」

「なに?」

「社長にお届けしたいモノがあって……それで、」

「へ?社長に?何?あっ、もしかしてお弁当?」
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