ラグジュアリーシンデレラ
「……お寿司食べたいです。」

井出さんは、キョトンとしている。

そうだよね。

お寿司なんて高級なモノ、リクエストする方が間違っている。


「あの……やっぱり……」

「はははっ!」

井出さんは急に、笑いだした。

「いいね、川畑さん。」

「えっ?」

「いや、素直でいいなぁって思って。」

井出さんは、笑顔も素敵だ。

やばい。

好きになりそう。


「俺の知ってるお寿司屋さんでいい?」

「……はい。」

どんなところに連れて行かれるのだろう。

「そんな遠くないよ。隣のショッピングモールだから。」

「はい。」

そう言えばこのショッピングモールって、服とかも高いんだよね。
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