ラグジュアリーシンデレラ

ー 姉ちゃん。俺は、姉ちゃんの恋愛に賛成! -


青志……

「結野ちゃん?」

「あの、その事だったら気にしていないです。」

「えっ?」

「私、弟の大学進学の事で、またバイトの時間延ばすので。」

「ちょっと、結野ちゃん。」

「じゃあ。」

私は、井出さんに一礼をして、斉藤さんの後を追った。


危なかった。

井出さんの事、本気で考えそうになっちゃった。

斉藤さんの言う事が正しかったら、井出さんはあの時、踏みとどまってくれたはず。

それをしなかったという事は、私の事、本気で好きな訳じゃないのよ。


私は、顔を両手で叩いた。

「自惚れてないで仕事!」

青志の為にも、私はバイトの終わりの時間を、12時から16時に変更。

これからは、お弁当持って来なきゃね。
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