暗闇の先に…(続)



「陸斗、式場だが ここに決めたぞ。お前の場合は湊斗と違って若頭じゃねえから規模は小さいが問題ないな?」



「あぁ。ってか、身内だけでもよくなかったか?」



温かいお茶をテーブルに置くお母さんが陸斗の言葉にビックリしていた



「それはダメよ。お父さんの立場もあるんだから!」



「……」


渋顔をした陸斗を横に お父さんが話しを進める



「お前の事だ。そう言うだろうと思ってな、今回は極心会の傘下の組や同盟の組には声をかけてはいない」




「まぁ、それなら…」



渋々 納得した陸斗に お母さんは呆れた顔をした




「本当、あなたって子は昔っから組の集まりが苦手なんだから」



「しゃーねえだろ。堅苦しいのは嫌いなんだよ」



「呆れた子。湊斗が跡を継がなければ あなたが若頭だったのよ?」




「そんときゃ、そん時だ。今は違ぇだろ」




お母さんは「もぅ!」って言いながら お茶に口をつける


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