MATSUのごくありふれた平凡な日々

「“美紀があなたに近づいたのは、利用しやすそうだったからです。 一番、単純そうだったから”」
「あ、そんな感じ・・・って!」
「うん、近くで聞いてたし。
 私が“言ってた”って、言ってないでしょ。
 言ったのは、松には刺されないだろうからっていうことだけ。
 私たちがやったことがバレた時、逆恨みされないだろうっていう話よ」

あれ、よく考えてみたら、また暁に騙されたという事か?

「まったく暁に踊らされるんじゃないわよ。
 あいつ腹黒なんだから。
 うーん、まあ、一つだけフォローするなら、優しさではあったのよ。
私たちに利用されたと思わされれば、あんたは周りにもわかりやすく落ち込んだでしょう。
少なくとも、周りに巻き込まれただけと思われれば、迷惑はかからないと思ったんじゃない?
色々とやり方は手ぬるいけど」

なんだか美紀さん、怖いです・・。

松は痛む心臓に両手を当てる。

< 101 / 107 >

この作品をシェア

pagetop