MATSUのごくありふれた平凡な日々

「じゃ、ちょっと行ってきます」
「え?って、ちょっと、どこへ」
「暁先輩、おれも行きます」
「僕もです」
「なになに、置いてかないでよ」

暁がくるりと振り返る。

「松さん。
 責任取ってくださいね」

思わず口が開く。

「何言ってんの。
 責任取るの、あんたでしょ」

暁は流し目をよこして、ふっと笑った。

「え?
 ちょっと。
 どういうこと」

しばし考え込む。

「松さん、早くしてくださいよ。
 鍵かけるんですから」

瑠衣の厳しい声が玄関から聞こえてくる。

松は慌てて3人の背中を追いかけた。

< 97 / 107 >

この作品をシェア

pagetop