急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「わ…若様⁉︎」

普段は一分の隙もないのに…なぜか息を切らし、髪を乱して、とても焦ったような顔で亜里砂の腕を引く大也の姿だった。

「何してるんだ!」

「それはこっちのセリフです!」

「誰だ⁉︎」

大也は何故か、柳谷を険しい瞳で見据えて誰何する。

「友人ですが…」

「友人?」

「ええ」

「池澤公平じゃないのか?」

「どうしてその名前を⁉︎」

「とにかく、いいから来い!」

「え⁉︎ちょっと!」

「悪いな、コレは俺のだ。連れて行くぞ」

大也は柳谷を睨んで宣言をするように言う。

カウンター内のマスターに、「会計は俺の所に回せ」と鷹揚にいい、マスターが「承知しました」と頷くと…有無を言わせず亜里砂の腕を引き、店から連れ出そうとする。

亜里砂が「柳谷君、ごめんね」と、眉尻を下げて言うと、何故か柳谷は「いや、美智にいい土産話ができたよ。ごちそうさま」とニヤニヤ笑いながら、手をヒラヒラ振った。

(絶対になんか誤解された!)



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