急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「池澤公平さんは、公にはされていませんが、その商社の会長の息子で、現社長とは腹違いの兄弟なのだそうですね…」
「そうみたいですね…」
「貴女はそれを知っていて彼に手を出したのでは無いかと言われていましたよ」
「……」
「本当のところはどうだったんだ?」
「…言わなきゃダメですか?」
「ああ、ダメだ」
「セキュリティのためです…」
山藤の一言で心が決まった。
「私の話と…先程の…あちら側のお話と…どちらを信じるかは、そちらにお任せします。
私が今からする話は、当時の私の『主観』によるものとなりますので、あちら側が本当のところ、どう考え、どんな行動をしたのかはわかりません…」
前置きして亜里砂が話し始める。
「新卒で前の会社に就職して…配属が決まってひと月くらい経った頃…隣の部署の上司だった池澤公平に、『好きだ』と…『結婚を前提に付き合ってほしい』と…告白されました…。
でも私は…それをすぐにお断りしました。
新人なので覚えなければいけない事が一杯で、それどころではなかったというのも勿論ですが…。池澤は仕事もでき、その外見からか女性社員に人気があって…別に私じゃなくてもいいだろうと…そう思っていました。それに…私は元々、心が動きにくく…恋愛ごとに疎いところがあって…」
亜里砂は二年前に思いを馳せる。
「そうみたいですね…」
「貴女はそれを知っていて彼に手を出したのでは無いかと言われていましたよ」
「……」
「本当のところはどうだったんだ?」
「…言わなきゃダメですか?」
「ああ、ダメだ」
「セキュリティのためです…」
山藤の一言で心が決まった。
「私の話と…先程の…あちら側のお話と…どちらを信じるかは、そちらにお任せします。
私が今からする話は、当時の私の『主観』によるものとなりますので、あちら側が本当のところ、どう考え、どんな行動をしたのかはわかりません…」
前置きして亜里砂が話し始める。
「新卒で前の会社に就職して…配属が決まってひと月くらい経った頃…隣の部署の上司だった池澤公平に、『好きだ』と…『結婚を前提に付き合ってほしい』と…告白されました…。
でも私は…それをすぐにお断りしました。
新人なので覚えなければいけない事が一杯で、それどころではなかったというのも勿論ですが…。池澤は仕事もでき、その外見からか女性社員に人気があって…別に私じゃなくてもいいだろうと…そう思っていました。それに…私は元々、心が動きにくく…恋愛ごとに疎いところがあって…」
亜里砂は二年前に思いを馳せる。