急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「はい?」

隣で北柴が目を剥いている。
松浦と環も、美幸を怪訝そうな顔で見ていた。

(自分達は影だから…)
そう言って『仕事中』の亜里砂に地味な格好をわざとさせ始めたのは、二年前の美幸なのだ。

「昨夜…若様には素顔を晒したんでしょ?金ちゃんからそう聞いたわ。ビンタまでして、ポンコツ呼ばわりしておいて、今更もう取り繕う必要もないでしょう。愛想笑いも要らないわ。気を楽にして行ってらっしゃい」

「はぁ…」

亜里砂は釈然としない思いで席に戻った。



< 81 / 217 >

この作品をシェア

pagetop