この声で、キミに「好き」と伝えたい。
「ママが悪いわけじゃないよ。美歌も中学3年生なんだし、きっと反抗期なんだよ」

「反抗期ねぇ〜…。千歌はそんなものなかったから、美歌も千歌みたいに育ってくれるものとばかり思っていたのに」


今まで、ソプラノ歌手として成功してきたママにとって、今一番の悩みは美歌のことなのかもしれない。


あたしと美歌を立派なソプラノ歌手にするために、ママはあたしたちが小さな頃から歌の指導をしてきた。
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