この声で、キミに「好き」と伝えたい。
なにも、意識して優勝を狙っているわけではなく、ママに教えられた通りに歌っていたら、それが優勝という結果になっているだけのこと。


自分では恥ずかしいけど、『天才歌姫』なんて言われて、メディアに出ることもある。


そんなふうに世間から注目されることも、毎回コンクールで優勝することも、ママはとても喜んでくれるからあたしはがんばることができる。


美歌だってそうだと思っていた。
< 12 / 898 >

この作品をシェア

pagetop