この声で、キミに「好き」と伝えたい。
この美歌の気持ちもわからなくはないから、姉として強く言えなかったりもする。


「そのうち美歌も、ママの気持ちをわかってくれるよ」

「…そうだといいんだけど。千歌はいつだってお利口だから、ママにとって自慢の娘よ」


そう言ってママは、あたしの頭を撫でた。

その言葉を、あたしは複雑な思いで聞いていた。


ママからの期待も、音楽漬けの日々も決して嫌というわけではない。
< 14 / 898 >

この作品をシェア

pagetop