北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
言造はつるにこにジャマされながらも、うれしそうに伸び上がったり首をすくめたりして隙間から顔を出した。
「つるにこ、だっけ。飼いはじめたこと、ぜんぜん教えてくれないんですよ累は」
「仕事部屋は出入り禁止だったので、今日初めて入れたんです。たまたま言う機会がなかったのかな」
肯定を求めて凛乃が累を見る。
累は憮然としたまま背を丸めて、空いてしまった両手を膝の上で組んだ。
「わざわざ言うことでもない」
「でも言わなきゃわかんない」
つっかかった累に言い返しておいて、言造はモニター前で両手を組む。
「つるにこ、だっけ。飼いはじめたこと、ぜんぜん教えてくれないんですよ累は」
「仕事部屋は出入り禁止だったので、今日初めて入れたんです。たまたま言う機会がなかったのかな」
肯定を求めて凛乃が累を見る。
累は憮然としたまま背を丸めて、空いてしまった両手を膝の上で組んだ。
「わざわざ言うことでもない」
「でも言わなきゃわかんない」
つっかかった累に言い返しておいて、言造はモニター前で両手を組む。