北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
◆
「失礼します。お父様こちらでしょうか」
ドア向こうからの式場スタッフの声に、ハッと我に返る。
「ああ、はいはい、いま行きます」
立ち上がる言造の袖を、とっさにつかんでいた。
「ん?」
ふりかえる顔を見て、心が決まった。
「いいよ」
「え?」
「腕は組まないけど。いっしょに歩くだけ」
「やったぁ!」
控室のドアを開けた式場スタッフが、跳ね踊る言造を見てぎょっとした。
「……お父様と、ヴァージンロードを?」
「失礼します。お父様こちらでしょうか」
ドア向こうからの式場スタッフの声に、ハッと我に返る。
「ああ、はいはい、いま行きます」
立ち上がる言造の袖を、とっさにつかんでいた。
「ん?」
ふりかえる顔を見て、心が決まった。
「いいよ」
「え?」
「腕は組まないけど。いっしょに歩くだけ」
「やったぁ!」
控室のドアを開けた式場スタッフが、跳ね踊る言造を見てぎょっとした。
「……お父様と、ヴァージンロードを?」