北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
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「ひゅうご、じぃちゃんだよー」
ノートパソコンの画面いっぱいに、言造のデレデレの笑みが拡がった。
その圧力はまるで、距離を飛び越えてこちらのモニターからにじり出てこようとしているかのようだ。
腕のなかの彪吾は、特に反応はない。
「聞こえてる? そっちのボリューム小さくない?」
「声、デカすぎるくらいだよ。部屋の外まで聞こえたら迷惑だから」
「あ、そこ、リンリンの実家か」
言造が少しだけ声量を絞る。
「リンリンは?」
「ひゅうご、じぃちゃんだよー」
ノートパソコンの画面いっぱいに、言造のデレデレの笑みが拡がった。
その圧力はまるで、距離を飛び越えてこちらのモニターからにじり出てこようとしているかのようだ。
腕のなかの彪吾は、特に反応はない。
「聞こえてる? そっちのボリューム小さくない?」
「声、デカすぎるくらいだよ。部屋の外まで聞こえたら迷惑だから」
「あ、そこ、リンリンの実家か」
言造が少しだけ声量を絞る。
「リンリンは?」