北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「凛乃が気持ちいいことだけ、したい。だから、教えて」
「……はい」
 累はつないでいた手を離して背中を支えながら、凛乃をそっとベッドに押し倒した。
 両手を身体のサイドに沿って下ろしていくだけで、半分脱げかけていたキャミソールがパンツごと、するすると足先から抜けていく。
 それをチェストの上に放り投げてから、累は自分のTシャツを脱ぎ捨てた。
 肌に描かれた陰影が眩しくて、凛乃は視線を彷徨わせる。
 でも、覆いかぶさってきた累の温もりに、思わず腕を廻した。
 音を立てて口唇を合わせながら、累の手が胸に伸びてゆく。
「んん」
 てのひらの平らなところで先のほうだけを転がされて、凛乃は膝をこすり合わせて身もだえした。
 追いかけるように下りてきた口唇も、触れるか触れないかのキスで翻弄する。
 じれったくて胸を突き出すように背中を反らすと、ぱくりと口に含まれて舌でかきまわされた。
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