エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
 もしかして、仕事のことで何か悩んでいるのだろうか。真面目な彼が落ち込む理由といえば、それが一番あり得る気がする。

 貴利くんとはデートをした日以来、連絡を取り合っていない。去り際にまた連絡すると言っていたはずなのに今日まで音信不通だ。

 昨日の夜も貴利くんのスマートフォンに『明日、春子さんのお見舞いへ行くよ』とメッセージを送ったけど既読にならなかった。

 仕事が忙しいのだろうと思って放っておいたけど、貴利くんの様子がおかしいと聞いて心配になってしまう。

 顔だけでも見たいな……。

 
「三雲先生。貴利くんは、今日は病院にいますか?」

「うん、いるよ。ここへ来る途中ですれ違ったから」


 どうやら三雲先生は私と会う前に貴利くんに会っていたらしい。


「今日はもう勤務時間は終わったらしいけど、調べたいことがあるからまだ残るって言ってたな」

「そうですか」


 少しでもいいから会いたいと思ったけど、調べ物があるならジャマをしたらいけない。今日はもう大人しく帰ろう。

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