エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望～独占欲全開で娶られました～

　嫌われるようなことはしていないはずだが、面と向かって千菜に好きじゃないと言われてしまったときは平気なふりをしたがけっこう傷付いた。

　それでも俺は千菜と結婚がしたい。

　でも、どうやら千菜はあまり乗り気ではない様子だ。そんな千菜をどうしたらその気にさせられるのか……。

　もしかしたら、しっかりとプロポーズをすれば千菜も俺との結婚を受け入れてくれるのかもしれない。

　親同士が決めた結婚なので必要ないと思っていたが、三雲が言う通りやはりプロポーズは大切なようだ。


「三雲。彼女にプロポーズをしたいと思うのだが、どうすればいい」

「いや、俺がそれを参考にしたくてさっきお前に聞いたんだけど」


　まぁいいかと呟いて、三雲が教えてくれる。


「まずは婚約指輪を買う。それを渡して、結婚してくださいって言えばいいんじゃないか」

「なるほど。指輪だな」

「指輪と言ってもそんじょそこらの指輪じゃないぞ。エンゲージリングだ。高価なものを貰った方が女性は喜ぶ。もしよかったら俺がかつての彼女たちに贈って喜ばれたブランドを教えてあげよう」

「それは助かる。ありがとう」