エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
そもそも貴利くんが約束の時間に遅れて、私を待たせていたはずだ。待ちくたびれたのは私の方で、そのせいでうっかり寝てしまったじゃないか。
時計を見るともうお昼だ。すっかり熟睡してしまった自分に少し呆れてしまう。
「貴利くんいつ来たの?」
「三十分ほど前だ」
「それなら起こしてよ」
ソファから立ち上がり、母と貴利くんのいるダイニングテーブルへと向かう。途中で、落ちていたカバンを拾った。
「起こそうとも思ったが、千菜があまりにも気持ちよく寝ているからかわいそうになった」
「そこは気にしないで起こしてほしかった」
頬を膨らまして訴えると、相変わらずな無表情で貴利くんが謝罪してくる。
「すまない。朝、病棟へ顔を出したら受け持ちの患者の容体があまりよくなくて。しばらく様子を見ていたら、千菜との待ち合わせに遅れてしまった」
「病院に寄ってきたの? でも、今日は休みなんだよね」
「休みだ。でも、病棟にはなるべく毎日顔を出して患者の様子を診るようにしている」
そう言われてしまえば、約束の時間に遅れたことをあまり強くは責められないじゃないか。
時計を見るともうお昼だ。すっかり熟睡してしまった自分に少し呆れてしまう。
「貴利くんいつ来たの?」
「三十分ほど前だ」
「それなら起こしてよ」
ソファから立ち上がり、母と貴利くんのいるダイニングテーブルへと向かう。途中で、落ちていたカバンを拾った。
「起こそうとも思ったが、千菜があまりにも気持ちよく寝ているからかわいそうになった」
「そこは気にしないで起こしてほしかった」
頬を膨らまして訴えると、相変わらずな無表情で貴利くんが謝罪してくる。
「すまない。朝、病棟へ顔を出したら受け持ちの患者の容体があまりよくなくて。しばらく様子を見ていたら、千菜との待ち合わせに遅れてしまった」
「病院に寄ってきたの? でも、今日は休みなんだよね」
「休みだ。でも、病棟にはなるべく毎日顔を出して患者の様子を診るようにしている」
そう言われてしまえば、約束の時間に遅れたことをあまり強くは責められないじゃないか。