無名ファイル1

Part2.悪魔のキスと宴


「結局渡せなかったなぁ。」

渡しそびれたクリスマスプレゼント。

もう学校もないしさ…はぁ。

残る今年の行事は大晦日か…。

え、マジで年越しソロじゃん。

どうする?ここは不貞寝する??

やだよ、仮にも華の女子高校だよ!?

何が悲しくて一人で年を越すんだ!

『ブーッ…ブーッ…ブーッ』

「姉様か…って、蛍!?」

あ、プリンの感想かな?

…というか、体調大丈夫なのかな?

まだ一晩しか経ってないし。

「はーい、もしもし?」

『魅香!!大晦日の予定空いてるか?
"Devilish Kiss."の大晦日の企画で、
動画投稿サイトで生放送があるんだ。
小規模でやるから俺とレンと澤田で、
ボードゲームしたりトーク回そうと、
思ってたんだが人数少し足りなくて、
魅香と黒崎にアシスタント頼んでる。
急で悪いけどお願い出来ないか…?』

「うん、うんうん…元気そうで何より。
いや、私はプリンの感想かなーとか、
もっと緩いトーク内容を予想してて、
処理に時間がかかるから少し待って?」

『あっ…悪い。』

唐突な着信からのマシンガントークで、

私の処理機能は完全にショートした。
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