御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
「ただいま。パパだぞー、今日も元気に育ってるか?」
「ふふ、蓮さんったら」
蓮さんは会社から帰ってくると、まず初めに私の大きなお腹に耳をあてがう。まるで赤ちゃんと「ただいま」「おかえり」の会話を交わしているみたいだ。
お腹が目立ち始める前に蓮さんからサプライズで仕立ててもらったウェディングドレスを着て、私たちは結婚式を挙げた。田舎から出てきた私の家族もお祝いしてくれたし、なにより蓮さんのお父様が涙を流して喜んでくれて、最高に贅沢で幸せな日を過ごした。
今、私は仕事を続けながらも蓮さんのマンションで彼と一緒に暮らしている。
「お、今夜は俺の好きな西京焼きか、うまそうだな」
「ふふ、最近通いだしたお料理教室で習ってきたんです。うまくできてるといいんですけど」
どんなにラグジュアリーで贅沢な暮らしができても、愛する人と一緒にいられなきゃ意味がない。私にとって最高の贅沢はこうして大好きな人と食卓を囲み、一緒に時間を過ごすこと。そして、温かい家庭をほかの誰でもない蓮さんと一緒に築き上げていくことだ。
「春海も一日お疲れ様だな、後でいつものマッサージしようか?」
恐れ多いことに、私はあの有栖川の跡取り息子からむくみがちな脚を毎日マッサージしてもらっている。
「マッサージもいいですけど……」
「なんだ、なにか欲しいものでもあるのか?」
ネクタイのノッドを緩める蓮さんにモジモジしながら小さく呟く。
「キスが、したいです」
蓮さんにこうして甘えられるのは私だけの特権。ねだるみたいに言うと、蓮さんがそっと唇を重ねてきた。
「春海、愛してる」
愛おしい旦那様とギュッと抱き合いながら、私は与えられる口づけに溺れた――。 END
「ふふ、蓮さんったら」
蓮さんは会社から帰ってくると、まず初めに私の大きなお腹に耳をあてがう。まるで赤ちゃんと「ただいま」「おかえり」の会話を交わしているみたいだ。
お腹が目立ち始める前に蓮さんからサプライズで仕立ててもらったウェディングドレスを着て、私たちは結婚式を挙げた。田舎から出てきた私の家族もお祝いしてくれたし、なにより蓮さんのお父様が涙を流して喜んでくれて、最高に贅沢で幸せな日を過ごした。
今、私は仕事を続けながらも蓮さんのマンションで彼と一緒に暮らしている。
「お、今夜は俺の好きな西京焼きか、うまそうだな」
「ふふ、最近通いだしたお料理教室で習ってきたんです。うまくできてるといいんですけど」
どんなにラグジュアリーで贅沢な暮らしができても、愛する人と一緒にいられなきゃ意味がない。私にとって最高の贅沢はこうして大好きな人と食卓を囲み、一緒に時間を過ごすこと。そして、温かい家庭をほかの誰でもない蓮さんと一緒に築き上げていくことだ。
「春海も一日お疲れ様だな、後でいつものマッサージしようか?」
恐れ多いことに、私はあの有栖川の跡取り息子からむくみがちな脚を毎日マッサージしてもらっている。
「マッサージもいいですけど……」
「なんだ、なにか欲しいものでもあるのか?」
ネクタイのノッドを緩める蓮さんにモジモジしながら小さく呟く。
「キスが、したいです」
蓮さんにこうして甘えられるのは私だけの特権。ねだるみたいに言うと、蓮さんがそっと唇を重ねてきた。
「春海、愛してる」
愛おしい旦那様とギュッと抱き合いながら、私は与えられる口づけに溺れた――。 END


