御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
取材の原稿の下書きを終え、一日が終わろうとしている。昨日の今頃は、セレブな人たちに囲まれて、夢のような時間を過ごしていたというのに。はぁ~、と心の中でため息をついたときだった。内線が鳴りそれに出ると。
『有栖川コーポレーションの有栖川様からお電話です。転送しますか?』
「えっ」
有栖川様って言った? まさか、蓮さんから?
思わず声に出してしまい慌てて冷静になる。
「わかりました。転送ください」
総務部の女性社員にそう返事をすると、転送されてきた電話に出る前にひとつ小さく咳払いをして声の調子を整えた。
「お電話かわりました。高杉です」
『すまないな、会社に電話してしまって。怪我のほうは平気か?』
昨日の今日で聞き間違えるはずない。本当に蓮さんだ!
あぁ、またこの声を聞けるなんて……。
「はい。もう大丈夫です。ご心配ありがとうございました。それに治療費まで出していただいて……」
『いや、こちらに非があるのだから当然のことだ。後日、改めてマネージャーと謝罪に行くつもりにしている』
「えっ、そんな謝罪だなんて、本当に大丈夫ですから!」
蓮さんってすごく律儀な人なんだな……。
『有栖川コーポレーションの有栖川様からお電話です。転送しますか?』
「えっ」
有栖川様って言った? まさか、蓮さんから?
思わず声に出してしまい慌てて冷静になる。
「わかりました。転送ください」
総務部の女性社員にそう返事をすると、転送されてきた電話に出る前にひとつ小さく咳払いをして声の調子を整えた。
「お電話かわりました。高杉です」
『すまないな、会社に電話してしまって。怪我のほうは平気か?』
昨日の今日で聞き間違えるはずない。本当に蓮さんだ!
あぁ、またこの声を聞けるなんて……。
「はい。もう大丈夫です。ご心配ありがとうございました。それに治療費まで出していただいて……」
『いや、こちらに非があるのだから当然のことだ。後日、改めてマネージャーと謝罪に行くつもりにしている』
「えっ、そんな謝罪だなんて、本当に大丈夫ですから!」
蓮さんってすごく律儀な人なんだな……。