御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
――翌日。

ルーフテラスの露天風呂を堪能し、甘い夜を過ごした昨夜。蓮さんが入籍日を明後日にしようと言ったのには理由があった。

――春海、朝から慌ただしくて悪い。今日は……。

蓮さんの口から次々と一日のスケジュールがポンポン飛び出してきて、とにかく息をつく間もないくらい、今日は朝から晩まで忙しい。ということだった。

「そろそろ出社時間ですし、緒方さんが迎えに来る頃ですね」

いつも蓮さんが出社する前、緒方さんがマンションまで迎えに来ることになっているはずだけど。

「あぁ、今日は休みなんだ。だから俺が君のアパートまで送る。そのくらいの時間はあるから大丈夫だ」

「わかりました。ありがとうございます」

はぁ、ついにこの時が来ちゃった!

蓮さんと一緒に軽く朝食をとったあと、意を決して私は今までずっと隠し通してきた自宅へと彼を案内したのだった。
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