14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

「信じて下さい。私じゃありません! 」
「まぁ、今日の所は仕方ない。この事は、社長と話し合ってみる。仕事を続けてくれ」


 
 茂代は戻ってコピーの続きを始めた。


 なんなの? これ。
 どうしてあの記事が私の事にすり替わるの?
 間違いなくあの女の写真載せているのにどうして?

 
 茂代は怒りに満ちた目をしてコピーをとり続けていた。







 定時になり。

 今日も1日の仕事が終わる。


 オフィスビルの下で竜夜が愛人とリラを待っていた。


「あら、もしかして竜夜君? 」

 怪しい声で歩み寄ってきたの茂代;。

 竜夜は無表情で茂代を見た。


「大きくなったのねぇ。良かった、元気に育っていて」
「おばさん誰? 」

 おばさんと言われ、茂代の顔がピクっと引きつった。

「竜夜君。私はね、おばさんじゃないわよ。貴方の、お母さんなのよ」
「お母さん? 」

「そうよ。貴方を産んだ、実のお母さんなのよ」

 ボーっとして、竜夜は茂代を見ている。



 遠くから愛人とリラが歩いてくるのが見え、竜夜は駆け寄って行った。


「お父さん、お姉ちゃん」
「竜夜、待っててくれたのか? 」
「うん。あのね、お父さん。変なおばちゃんが、来たんだけど」

 竜夜の指さす方を見た愛人。

 茂代はニヤッと笑って、歩み寄ってきた。

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