14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「愛人さんと結ばれたときは、嬉しくて…この思い出だけで、ずっと生きて行けると思って。これが絶対最後だと決めました。…でも…しばらくして…竜夜君がお腹にいる事が判って…。初めは、どうしようか迷ったのですが。何となく、私を選んできてくれたような気がして産んであげたいって思ったので産む決意をしたのです…」
「そうだったのか…。一人で背負わせて、悪かったな」
「いえ…。私は…それでも幸せだと思っていますから…」
しがみ付いてきたリラを、ギュッと抱きしめた愛人。
「お願いがある」
「なんですか? 」
「手術が終わった時。一番初めに、あんたの事を見たい。だから、俺が目が覚めた時には傍にいてもらえないか? 」
「でも、竜夜君がいるので…」
「俺が目が覚める頃に、来てくれたらいい。はっきりと見える両目で一番初めに見たいのは、あんたの顔だから」
そっと体を離して愛人がリラを見つめる…。
とても優しい愛人の眼差し…。
この優しい目に光を戻してあげたい…。
両目でちゃんと見てほしい…私の事…。
「分かりました…傍にいますから安心して下さい」
「有難う…」
微笑んでくれる愛人の笑みは、今までにないくらい暖かくて優しかった。
この笑顔を生涯忘れないと、リラは心に決めた。
翌日。
昨日に続いてい晴天の空が広がる中。
愛人とリラの結婚式が行われる。
愛人は純白のモーニングに、シルバーの蝶ネクタイ。
いつも目にかかっている前髪は、今日はちょっとだけ上げていつもよりハッキリと表情が見える愛人。
シレっとしている俺様が、今日はとっても優しい青年に見える。
介添人に連れられて、リラがウェディングドレス姿でやってくると愛人は想像以上に美しいリラに見惚れてしまった。
背中は開いていない、首元まで濃い目のレースで覆われ露出が少ない純白のウェイティングドレスは、まるで妖精のようにかわいくて。
頭上に輝くティアラは、リラにピッタリ似合っている。
ショートヘヤーをまとめて、耳には小さなダイヤのイヤリングもつけているリラ。
総額数千万以上のドレスよりも、リラが輝いていて愛人は見えにくい目でもハッキリとそれを確信できた。
参列者は竜夜一人。
礼服を着ている竜夜は、ちょっぴり大人に見える。
神父が誓いの言葉を述べ、愛人とリラも誓いの言葉を述べ終わり。
お決まりの誓いのキスを交わす。
竜夜の拍手が2人を祝福してくれた。
そう思った時。
ゆっくりと扉が開いた。