極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「えー、もっと話を聞きたいです!
そうだ、よかったら夕食も一緒にどうですか?
……園原さん、いいですよね?」
目のあった彼女は苦々しげに、それでも頷いた。
「いいのかい、本当に?」
ちらっ、と裕一郎さんの視線が園原さんへと向かう。
彼としても彼女から歓迎されていないのは感じているのだろう。
「はい、大丈夫です」
「ならごちそうに……」
「帰ったぞ、澪音!」
裕一郎さんの声を遮るように、古渡さんの声が響いてきた。
「ん?
誰だ?」
いつもはそんなことしないのに後ろから腕を回し、若干、自分の方へ引いて裕一郎さんから私を離す。
「誰でもいいが澪音はいま、俺のものだから誰にも渡さんぞ」
ガルルルッ、なんて威嚇音まで聞こえてきそうな彼の、腕の中からもそもそと抜け出した。
「白井さんのお弟子さんで、私の兄弟子の橋倉さんです。
裕一郎さん、こちら私の夫の、古渡一秋さん」