極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
皮肉る彼にスイッチが押され、私の中で爆弾が爆発した。

「私だけが欲しいと言ったあれは嘘ですか!?」

「……」

彼からの返事はない。
それがさらに私をヒートアップさせる。

「俺のものだ、放さないと言ったあれも嘘ですか!?
ああ、そうですか。
あなたがその気から、私も勝手にしますから!」

勢いよく立ち上がり部屋に向かう私を、彼は追ってもこない。

「私だけ、こんなに好きになって馬鹿みたい」

バタンとドアを閉め、その場にずるずると座り込む。
膝を抱えると、涙が出てきた。
所長の言うとおりだ、古渡さんを好きになっても無駄。
リノアさんだって言っていた、彼は愛を囁くのに誰も見ていない、って。
私も彼にとって、いままで愛してきた、多くの女性のひとりにすぎないのだ。
リノアさんは彼の私を見る目は違うから大丈夫、なんて言っていたが、きっと勘違いに違いない。

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