極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「ない。
澪音は俺のものだと世界中に叫びたい気分だ」

「ああ、そうですか……」

はっはっはー、とか笑っている古渡さんにはそれ以上、ツッコまずにおいた。
だって、無駄だから。

一刻も早く家に帰りたい、とヘリで移動だった。

「でもどうして、フランス留学させようとしたんですか」

だから私は、古渡さんにとってその程度の女なのだと誤解した。
いや、ずっと反対され続けても反発しただろうけど。

「アイツに、女性の時間は制約がある、と言われただろ。
それに澪音の夢を妨害する俺は、俺の進路を反対した父親と同じだと気づいた。
俺は澪音の、夢を叶えてほしいのに」

指を絡めて握られた手に、ぎゅっと力が入る。

「……留学はしたい、です。
でも、古渡さんと離れるのも、嫌」

彼の手を握り返す。
仕事のある彼に、私と一緒にフランスへ来てほしいなどと言えないのはわかっている。
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