極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
じゃあ、私は夢を諦めるしかないのかな。

「澪音に夢を諦めさせるのは嫌だ。
澪音の夢は俺の夢でもあるからな。
どうやったら澪音の夢を叶えられるか、考えるから」

「……はい」

あやすように、彼が優しいキスを私にくれる。
こんな彼に愛されて、私は幸せだ。

オフィスビルのヘリポートで降り、レジデンスへ帰る。

「……澪音」

玄関に入った途端、我慢の限界だったのか、眼鏡を外した彼から性急に唇を重ねられた。
すぐにぬるりと、彼が侵入してくる。

「……、……」

彼の熱い想いが、私の中を満たしていった。
あたまを掴む彼の手が、髪をぐしゃぐしゃに乱していく。

「……ん」

「……んん」

唇の角度が変わるたび、どちらのものともわからない艶を帯びた吐息が、静かな玄関に満ちる。
彼に満たされ、収まりきれなかった想いが一粒、涙になって頬を転がり落ちていった。

「……」

唇が離れ、見つめあう。
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