極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
好きな人に抱かれるのがこんなに、気が狂いそうなほど気持ちいいだなんて知らなかった。

「いいよ、狂って。
俺に溺れて狂えばいい」

「ああっ」

愛しむように私のあたまを撫で、再び彼が動きだす。
そのあとは完全に、彼に溺れた。



目を開けたら隣に、彼が眠っていた。

「もしかして、我慢していたのかな……?」

いままでは寝ているだけだったのに、今日はしっかり私を抱き締めている。
そういえば結婚式の夜にキスを迫られたっきり、強引に口付けされたあの日まで一度も、彼は私にキスしようとしなかった。
ずっと、気遣ってくれていたんだろうか。

「優しいですね、……一秋さんは」

顔に落ちかかる髪を、そっと払う。
可愛い寝顔、彼に抱かれた女は星の数ほどいるが、その中でもこの寝顔を知っているのは私だけだ。

「愛してます、一秋さん」

そっとその薄い唇へ、自分の唇を重ねる。
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