極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「澪音、こい。
東峰さんに紹介する」
女性たちに断り、彼は私の手を引いて奥へと進んでいく。
東峰さん、とはこのヒルズを所有する、旧財閥家のご子息のことだ。
レジデンス最上階の住人でもある。
たどり着いた先では、若い男性が何人もの人にかしずかれてソファーに座っていた。
「東峰さん、紹介します」
年下のその男の前で、古渡さんが跪く。
私も同じように膝を折った。
――自然と、そうなっていた。
視線を逸らしたくても、自然と彼へと吸い寄せられる。
美しき、気高い黒豹。
彼を形容するとすれば、それだろうか。
「私の妻の……」
「古渡さん。
珍しい猫を手に入れられたと、もっぱらの噂になっているようですね」
古渡さんの言葉を彼が遮る。
それはまるで、私の名など聞く必要もないと言っているようだった。
「そうなんですよ!」
立ち上がった古渡さんが、大袈裟に腕を広げる。
東峰さんに紹介する」
女性たちに断り、彼は私の手を引いて奥へと進んでいく。
東峰さん、とはこのヒルズを所有する、旧財閥家のご子息のことだ。
レジデンス最上階の住人でもある。
たどり着いた先では、若い男性が何人もの人にかしずかれてソファーに座っていた。
「東峰さん、紹介します」
年下のその男の前で、古渡さんが跪く。
私も同じように膝を折った。
――自然と、そうなっていた。
視線を逸らしたくても、自然と彼へと吸い寄せられる。
美しき、気高い黒豹。
彼を形容するとすれば、それだろうか。
「私の妻の……」
「古渡さん。
珍しい猫を手に入れられたと、もっぱらの噂になっているようですね」
古渡さんの言葉を彼が遮る。
それはまるで、私の名など聞く必要もないと言っているようだった。
「そうなんですよ!」
立ち上がった古渡さんが、大袈裟に腕を広げる。