極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
園原さんの淹れてくれた紅茶をダイニングで飲んでいたら、軽く身支度を済ませてようやく目の覚めた古渡さんが目の前に座った。
それを合図に、朝食が並んでいく。

「澪音、今日はなにか予定があるのか」

食べはじめてすぐに、唐突に訊かれた。
食事は好きな時間に勝手に食べていいことになっているが、それはそれだけ園原さんの手を煩わせることになるので、基本、一緒に食べるようにしている。

「別にありませんが」

私に予定があることなんて稀だ。
とはいえ、もう思う存分休みを堪能したので、五月の連休明けからそろそろ動きだそうとスクールの資料を集めている最中だが。

「なら、出かけるぞ」

もう決定事項だとばかりに彼は言うけれど。

「……どこへ?」

そんな予定、私は聞いていない。

「ショッピング?」

なぜか、古渡さんの首が少し、右に傾く。
いやいや、なぜに疑問形?

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