極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
眼鏡を外し、髪ももちろんセットしていないし、それで気持ちよさそうに眠っている顔はどこかあどけない。
いつもあんなに俺様なのが嘘みたいだ。

――コン、コン。

寝顔を見ていたらドアがノックされ、顔を上げる。

「奥様、お目覚めですか」

控えめに、ドアの外から盛実さんの声が聞こえてきた。

「古渡さんですよね、今日もここにいいます」

「申し訳ございません、失礼いたします」

コーヒーカップののったトレイを手に、盛実さんが入ってくる。

「旦那様、お目覚めの時間でございます」

彼が古渡さんを起こしはじめたのを尻目に、部屋を出て洗面所へ向かう。
最初は契約違反だと抗議していたが、何度言ってもやめないし、隣で寝ているだけでテイソウのキキはなさそうだから、諦めた。

「おはよう」

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