極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「はい」

傍に控えていた盛実さんが、一歩前へ出る。

「フランス語とパティシエの講師を早急に手配しろ。
優秀な人間は当たり前だが、澪音を利用しようとするような奴はもちろん、色目を使ってくる奴もダメだぞ」

「かしこまりました」

「えっ……あの……」

個人レッスンのところに通おうと思っているので心配は無用です、なんて私の主張はする前に黙殺された。
これ以上、なにか言おうと無駄なことはもう学習しているので諦める。
費用は古渡さん持ちで学習ができるのだ、多少のことは飲み込める。
これで有意義に残り十一ヶ月過ごせる!
と素直に喜んでおく。



レッスンももうすぐはじまるし、GWは最後のだらだらタイムを堪能する!と思っていたのに……古渡さんにあちこち連れ回された。

「契約外?
わかった、わかった。
盛実、澪音の口座へ金を振り込め」

って、毎回。

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