極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「ふーん、そうか」

興味なさげに言った彼がまさかあんなことを考えていたなんて、このときの私は全く知らなかった。



リノアさんのお店に行ったそのすぐあと、フランス語教室も、製菓教室も候補が決まったので古渡さんに相談することにした。
いや、好きにしていい契約なので勝手にしてもいいんだろうが、もし古渡の奥様としてそれは……とあとから言われるのも困るので。

「フランス語教室と、製菓教室?」

「はい」

夕食のときに話を切りだす。
もう最近ではふたりで食べるのが、当たり前になっていた。
たまに彼が接待で、ひとりで食べるときなど、味気なさを感じてしまうほどに。

「そんなもの、わざわざ習いに行く必要なんかないだろ」

「……はい?」

彼はいったい、なにが言いたいのだろう。
フランス語の勉強はしているが、まだ日常会話すらおぼつかないのに。

「専属の家庭教師をつけてやる。
……盛実」

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