極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
連休が終わってすぐの金曜、古渡さんは大量の花を抱えて帰ってきた。

「澪音にプレゼントだ」

「ありがとう……ございます……」

普通の花束ならさほど戸惑わなかった。
けれどほぼ赤一色のカーネーションの花束は。

「どうしたんですか、これ?」

園原さんに渡し、とりあえず適当に分けて飾ってもらうようにお願いする。

「明後日は母の日だろ?」

だから私に、というのは全く理解ができない。
パパからママにはあるらしいが、私には子供などいないのだから。

「ええ」

「俺の会社では働くママに感謝を込めて、母の日……といっても当日は休日だから前倒しでプレゼントをするんだ。
これは、その残りだ」

「ああ、そういう……」

経営者として、そういうことをしている古渡さんは尊敬できる。
しかし。

「私、赤のカーネーションってあまり好きじゃないんです」

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