極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
こんなものを、なんて彼に文句が言いたいわけじゃない。
ただ、私にはこれに、あまりい思い出がないから。
「そうなのか!?
知らなかったとはいえ、すまない。
園原、すぐに処分を!」
眉間に深い縦皺を刻み、彼がすぐに指示を出す。
「かしこまりました」
「あ、いえ!
処分なんてそんな!
そこまでしなくて大丈夫ですから!」
花瓶に分けていたカーネーションを、ゴミ袋へ直行させようとしていた園原さんを慌てて止めた。
「しかし、澪音が不快になるようなものを置いておくわけには」
「不快なわけではない、ので」
無理にでも笑顔を作って彼を見る。
少し迷って、口を開いた。
「小さい頃、この時期に花屋に並ぶ、赤いカーネーションが嫌いでした。
みんな幸せそうにそれを買っているのに、私には渡す相手がいなかったから。
白のカーネーションを買えばいいのはわかっていました。
でも、赤は特別だから」
ただ、私にはこれに、あまりい思い出がないから。
「そうなのか!?
知らなかったとはいえ、すまない。
園原、すぐに処分を!」
眉間に深い縦皺を刻み、彼がすぐに指示を出す。
「かしこまりました」
「あ、いえ!
処分なんてそんな!
そこまでしなくて大丈夫ですから!」
花瓶に分けていたカーネーションを、ゴミ袋へ直行させようとしていた園原さんを慌てて止めた。
「しかし、澪音が不快になるようなものを置いておくわけには」
「不快なわけではない、ので」
無理にでも笑顔を作って彼を見る。
少し迷って、口を開いた。
「小さい頃、この時期に花屋に並ぶ、赤いカーネーションが嫌いでした。
みんな幸せそうにそれを買っているのに、私には渡す相手がいなかったから。
白のカーネーションを買えばいいのはわかっていました。
でも、赤は特別だから」