極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「一度結婚し、それでも俺の性質が変わらないとなれば両親も諦めるだろう。
そんなわけで一年ほど、俺と夫婦になってほしい」

笑った彼の口もとから、キラリと白い歯が覗く。
それはいかにも作り物くさかった。

「ようするに、失礼ながら、これから先も女遊びがしたいので、隠れ蓑になれ、と」

「全くもって失礼な女だな、この俺にそんな口をきくとは。
だが俺はそんなところが嫌いじゃない」

はっはっはーとかわざとらしく笑いながら、彼はすっかり冷めてしまっているであろうお茶を一口飲んだ。

「それでどうする?
俺の妻になるか」

その長い足を組み替え、彼は少し前のめりになった。

「それは……」

いま、これだけの情報で、即答しろと!?
そんなの、不可能に決まっている。

「私を選んだ理由を訊いても?」

エキストラを抱える事務所は少なくない。
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