大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「ガウン、ですか」
私にはピンとこないが、日本の技術が世界に広まるなんて心が躍る。
「手刺繍の人気がかなり高くて、必ず売れると踏んでいる。その輸出を三谷商店にやってもらう」
とてもいい話だけれど、商売のイロハもわからぬ父にできるのだろうか。
「でも、父がまただめにしてしまったら……」
津田紡績に損害が出ては申し訳ない。
「父上には社長として君臨していただくが、俺が指揮を執るつもりだ。津田の副社長の一ノ瀬さんも注力してくださる算段になっている」
「そうでしたか。よろしくお願いします」
それなら安心だわ。
父よりずっと若い敏正さんのほうが信頼できるなんて変だけど、彼は幼少の頃から経済や商業を学び、お父さまの手腕を目の当たりにしてきている。
父より有能なのは間違いない。
「この江戸切子もいいね。一度見本を輸出してみて反応を探ろう」
「本当ですか?」
私にはピンとこないが、日本の技術が世界に広まるなんて心が躍る。
「手刺繍の人気がかなり高くて、必ず売れると踏んでいる。その輸出を三谷商店にやってもらう」
とてもいい話だけれど、商売のイロハもわからぬ父にできるのだろうか。
「でも、父がまただめにしてしまったら……」
津田紡績に損害が出ては申し訳ない。
「父上には社長として君臨していただくが、俺が指揮を執るつもりだ。津田の副社長の一ノ瀬さんも注力してくださる算段になっている」
「そうでしたか。よろしくお願いします」
それなら安心だわ。
父よりずっと若い敏正さんのほうが信頼できるなんて変だけど、彼は幼少の頃から経済や商業を学び、お父さまの手腕を目の当たりにしてきている。
父より有能なのは間違いない。
「この江戸切子もいいね。一度見本を輸出してみて反応を探ろう」
「本当ですか?」