大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
私の発言がさらに敏正さんを煽ってしまったらしく、それからはいっそう荒々しい行為が待っていた。



酔いと激しさゆえかフラフラの私は、敏正さんに抱き上げられて二階の布団に運ばれた。


「今宵は最高だった。また飲まさなければ」


「もう、いりません」と口にしたものの、理性を飛ばした行為がこれほどまでに気持ちのいいものだとは知らなかった。


「その目がたまらないな」


隣に寝そべる彼は、私の顎を持ち上げて唇を寄せる。

どんな目をしているのだろう。
さっき敏正さんも潤んだような艶っぽい目をしていたけれど、私も?


「丸の内のビルヂングがもう少しで完成する。そうしたら新会社として組織をしっかり作り直して、新しい挑戦を始める」

「はい」

「武者震いするよ。ここで失敗したら、五千圓どころか大きな損害を出しかねない。しかし、必ず成功させる」


敏正さんほどの切れ者でも、緊張するのか。
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