大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「お父さまは、会社ね?」
「それが、先ほど社員の方から連絡があり、旦那さまに目を通していただきたい書類があったのに姿が見えないと」
「えっ……」
それじゃあ、どこに行ったの?
「その方が、今日は朝から旦那さまの機嫌が悪くて、明日の落成式は大丈夫かと心配されておりました」
どこに行ったのかわからないでは、話もできない。
落成式は、最悪父がいなくても敏正さんや津田紡績の人たちがなんとかしてくれるような気もするが、社長がいないなんて恰好がつかないだろう。
「探すといっても……」
まったくあてはない。
私は途方に暮れてしまった。
元子さんから話を聞いたあと二階に上がると、貫一が満面の笑みで私を迎えてくれた。
「姉さま、カステラおいしかったです」
「よかった。敏正さんがいただいてきたのよ」
「これもおじさまが新しく買ってくださったんだよ」
「それが、先ほど社員の方から連絡があり、旦那さまに目を通していただきたい書類があったのに姿が見えないと」
「えっ……」
それじゃあ、どこに行ったの?
「その方が、今日は朝から旦那さまの機嫌が悪くて、明日の落成式は大丈夫かと心配されておりました」
どこに行ったのかわからないでは、話もできない。
落成式は、最悪父がいなくても敏正さんや津田紡績の人たちがなんとかしてくれるような気もするが、社長がいないなんて恰好がつかないだろう。
「探すといっても……」
まったくあてはない。
私は途方に暮れてしまった。
元子さんから話を聞いたあと二階に上がると、貫一が満面の笑みで私を迎えてくれた。
「姉さま、カステラおいしかったです」
「よかった。敏正さんがいただいてきたのよ」
「これもおじさまが新しく買ってくださったんだよ」