大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「一ノ瀬さんは、必要とあらば三谷商事に出向するようにと父に命じられている。一ノ瀬さんはとても優秀な人だ。今後も、積極的に協力してくれるはず。ただ、さっきも話したように、郁子の名で株を買い進めてある。だから、社長を誰にするかは郁子が決めればいい」
そんな重要な決定を、まるで素人の私に投げられても困惑しかない。
「引き続き父上を社長に置いても、もちろん構わない。それでも、津田紡績が支援の手を緩めることはない。俺も全力で支えるつもりだ」
敏正さんが先頭になって三谷商事を引っ張ったのに彼を出向させないのは、いずれ津田紡績を継ぐからだろう。
そのため、現副社長の一ノ瀬さんに白羽の矢が立ったのだ。
会社の頂点に近い人が異動するというのは、それくらい三谷商事に期待がかかっているというあらわれのはず。
「私……」
「うん」
そんな重要な決定を、まるで素人の私に投げられても困惑しかない。
「引き続き父上を社長に置いても、もちろん構わない。それでも、津田紡績が支援の手を緩めることはない。俺も全力で支えるつもりだ」
敏正さんが先頭になって三谷商事を引っ張ったのに彼を出向させないのは、いずれ津田紡績を継ぐからだろう。
そのため、現副社長の一ノ瀬さんに白羽の矢が立ったのだ。
会社の頂点に近い人が異動するというのは、それくらい三谷商事に期待がかかっているというあらわれのはず。
「私……」
「うん」