大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「とても失礼ながら、父上には事業からは手を引いていただく。ただ、創業者でいらっしゃるのには変わりない。三谷の名は残し、会長として君臨していただきたい」
「会長?」
これだけの事態を引き起こしておいて、まだ三谷の名を残してもらえるのはとてもありがたい。
津田紡績にしてみれば、〝津田商事〟とでもしたほうがいいだろうに。
でも、会長というのはなに?
「そう。一ノ瀬さんの上の立場だ。ただ、経営には携わらない。名誉職だと思ってほしい」
「名誉職?」
「そうすれば、給料を出せる。三谷家が困らないだけの金額は頼むつもりだ。それと、郁子名義の株はそのまま郁子が持っていればいい。俺たちのやり方が気に食わなければ、株主として物申してくれ」
そんな。株を買い占めたのは私ではないのに。
「会長?」
これだけの事態を引き起こしておいて、まだ三谷の名を残してもらえるのはとてもありがたい。
津田紡績にしてみれば、〝津田商事〟とでもしたほうがいいだろうに。
でも、会長というのはなに?
「そう。一ノ瀬さんの上の立場だ。ただ、経営には携わらない。名誉職だと思ってほしい」
「名誉職?」
「そうすれば、給料を出せる。三谷家が困らないだけの金額は頼むつもりだ。それと、郁子名義の株はそのまま郁子が持っていればいい。俺たちのやり方が気に食わなければ、株主として物申してくれ」
そんな。株を買い占めたのは私ではないのに。