大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
「うん。単に商品の売り買いではなく、日本の文化を津田紡績が先頭に立って諸外国に広めたいと話したら、それに使命感のようなものを抱いた社員が多数いてね。紡績では十分役割を果たしてきたから、次の挑戦をしたいと」


津田紡績にはなんて魅力的な社員がそろっているのだろう。


「皆さん、お熱いんですね」

「うん。優秀で熱心な社員こそが、父の、そして俺の自慢だ。俺は彼らが能力を発揮できる場を作るのが仕事だと思っている」

「はい」


おそらく、一番志が高いのが敏正さんなのだろう。
そんな旦那さまを持てた私は幸せだ。


「敏正さんにすべてお任せします。一ノ瀬さんにもご苦労をおかけすると思いますが……」

「苦労した分、成功したときの喜びが大きくなる。一ノ瀬さんはそれをよくご存じだし、もちろん俺も全力で三谷商事を守るつもりだ」

「よろしくお願いします」


あぁ、もうこれで安心だ。
< 323 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop