大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
三谷商店の未来も、三谷家も。


「郁子」


真剣な表情の敏正さんは、私に熱い眼差しを注ぐ。


「お前が教えてくれた。何事にも限界などないのだと。そして、大切な者のためなら、とてつもない力が出るのだと」


彼は私の頬を大きな手で包み込み、顔を近づけてきて唇をつなげる。

すぐに離れていったものの、視線が絡まり合いほどけない。


「一生隣にいて、俺を叱ってくれないか」


彼はもう一度唇を重ね、私を畳に押し倒す。
唇を割って入ってきた舌から彼の熱が伝わってくる。


「ん……」


鼻から抜けるような溜息が漏れると、彼は私の着物の裾から手を滑り込ませてきて太ももを撫で始めた。


「郁子。愛してる」


何度も繰り返される愛の言葉に、胸がいっぱいになる。


「私も、お慕いして、います。敏正さんを、一生……あっ」


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