大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
ここに来た頃、髪を整えてくれた春江さんに耳隠しは似合わないと言われたが、今日はその耳隠しにしてある。
「いや、よく似合っている。色香が増したというか……」
だとしたら、間違いなく敏正さんに愛されたおかげだ。
「すぐにでも押し倒したい」
「えっ?」
耳元で小声で付け足され、目を白黒させる。
「さぁ、奥さまどうぞ」
敏正さんは余裕の様子で私を後部座席に促した。
「それで、どちらに行かれるんですか?」
「ちょっと味噌を買いに」
「味噌?」
それなら春江さんが近所の味噌屋で購入してくるのに。
首をひねったものの、好みの味噌でも見つけたのかしらと思い黙っておいた。
タクシーで郊外に向かって三十分ほど走ったところに平屋の立派な味噌屋があり、敏正さんは私を伴って店内に足を進める。
「いらっしゃいませ」
「いや、よく似合っている。色香が増したというか……」
だとしたら、間違いなく敏正さんに愛されたおかげだ。
「すぐにでも押し倒したい」
「えっ?」
耳元で小声で付け足され、目を白黒させる。
「さぁ、奥さまどうぞ」
敏正さんは余裕の様子で私を後部座席に促した。
「それで、どちらに行かれるんですか?」
「ちょっと味噌を買いに」
「味噌?」
それなら春江さんが近所の味噌屋で購入してくるのに。
首をひねったものの、好みの味噌でも見つけたのかしらと思い黙っておいた。
タクシーで郊外に向かって三十分ほど走ったところに平屋の立派な味噌屋があり、敏正さんは私を伴って店内に足を進める。
「いらっしゃいませ」