Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
ガチャって扉を開けた。

「俺、あと10日ほどここいれることんなった。」

「え?」

ちょうど洗濯物をしまい込んでたらしい華菜がクローゼットを閉めて、目を見開いて、俺を見た。

「寮は?」

「んー…入らなくていいらしい。」

「ほんと?」

ちょっと嬉しそうな笑顔…。

「父さん、帰ってくんだって。」

「そうなの?」

「ん…で、当分は転勤ないってさ。」

「じゃあ、家から通うんだ。」

「そうらしい。だし、一緒に帰れるよ。」

「うん…」

前住んでたとこの近くなら、こことは二駅ほど違うだけだ。

父さんにはさっき、借りるマンションは前の近くにしてって頼んだし…

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